仕事内容や環境によって、メンタルに不調をきたす人の割合は変化します。
たとえば情報処理産業は、精神的な不調による休業者や退職者が多いことが、調査でも明らかにされているのが現状です。
特にエンジニアは納期がタイトになりやすく、一人ひとりが抱える仕事量が多いため、残業や休日出勤が当たり前のように行われます。
心身を回復させる時間が短いことが、メンタルの不調を招くのです。
また、技術革新のスピードが速く、ついていけないかもしれないという恐怖やストレスにもさらされています。
エンジニアが精神的な不調を抱えないためには、自身がメンタルヘルスの必要性を意識し、セルフケアに取り組むことが大切です。
現代社会ではストレスを全くゼロにすることは難しいので、ストレスサインを見極め、ストレスコントロールに努めることが肝心になってきます。
エンジニアは1日中パソコンの前に座っていることが珍しくなく、運動不足もメンタルの不調に関係していると言われているのです。
運動すると気晴らしにもなるため、こまめに休息をとるついでに軽い運動をすると、疲れすぎて眠れない事態も防げるでしょう。
エンジニアのメンタルヘルスは、個人で行うだけでなく、チーム内ひいては企業全体で取り組むことが効果的です。
気軽に相談できる職場づくりや体制の整備、上司が早めに介入できる仕組みづくりなどが大切になってくるでしょう。
メンタルが不調になることで優秀な人材の離脱を避けることは、エンジニアの所属企業だけでなく社会全体の利益につながります。